Punisher田中

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男のPunisher田中のレビュー・感想・評価

3.3
親に捨てられ、苦しい環境で育ったジェームス・ブラウンがソウルミュージック界のレジェンドになっているジェームス・ブラウンの伝記映画だ。

ロッキー4のアポロの入場曲「Living in america」やよく耳にする「Sex machine」や様々な有名な楽曲を手がけている。自分も親父がJBを好きだったためか「It's a man's man's man's World」を凄く聞かされていた。

映画自体はそこまでいいとは思えなかった。JBを取り巻く環境や、周囲の人々、JBの苦悩を感じることができたが、JBの視点で何を考えているのか、どうしようとしているのかがなかったためか、あまり感情移入できなかった。
寧ろ、JBの嫌なところしか感じられなかった。行動力もあるし、ストイックで強く、プライドが高くてかっこいい。だが、肝心の人間として一歩も成長していない。
これじゃ、ただの駄々を全て金で解決する子供だ。高慢で人の気持ちを一切わかっていない。寧ろ、わかろうとしていない。その部分がかなり出てくる。

ハッキリ言ってこの映画を見てJBが寧ろ嫌いになった。

大金を稼ぐことができ、自分の才能を高く評価されることがあり、大きくなることができても、人を思いやる気持ち、優しさ、他者への恩、謙虚さは忘れずに貫きたいと考えさせられる映画だった。