延々と歩く

ジェサベルの延々と歩くのレビュー・感想・評価

ジェサベル(2014年製作の映画)
2.9
 交通事故で半身不随になった主人公が実家にもどるがそこで怪奇現象に巻き込まれていくオカルトホラー。

 90分と短くまとまってるけど流れが悪く見通すのにちょっと苦労するような、とはいえホラーに期待されるものは大体あるしオチもきまってるから印象は悪くない。気軽に楽しめるポップコーンムービー。

 まあ直前にみてた黒沢清「回路」と比べたら「なんでもないようなことが ホラー映画だったと気づく」的衝撃はゼロだが。言い方を変えれば「景色をみてるだけでコワい」みたいな箇所が無いから見やすくはある。なんなら「景色をみてるだけで元気になる」くらいの感じ、田舎を舞台に傷ついた主人公が再生していくハートウォーミングストーリーみたいな映像だった。ヒロインも終始タンクトップ姿で健康的なオーラと谷間を見せつけまくってくる。

 悲劇のヒロインを演じるのはオーストラリア出身のサラ・スヌーク。「プリデスティネーション」の時はこんなに上手いんだからもっと売れてほしいなーと思ったが同じ年(2014年)の本作だけだと何も言えねえ。上述したように健康的オーラ出まくってるのもホラー映画にあってんだかどうなんだが。この人がスターになるのは4年後のテレビシリーズ「サクセッション」まで待たねばならない。
延々と歩く

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