ずっと観たかったファン・ジョンミン主演作をようやく観賞。期待以上のハートフル作品だった。
あらすじも読まず、とりあえずファン・ジョンミンが出てるのとポスターが自分好みそうというだけで観賞した為、本作がラブストーリーだという事も知らなかったし、何なら泣ける話だというのも知らなかった。
歴もあり、そこそこの地位にいる借金取り立て屋が親の借金を肩代わりさせられた女性に一目惚れし、最初で最後の恋に落ちるラブストーリー。
不器用な男役がまた似合うファン・ジョンミン。不貞腐れてつい暴言を吐いてしまうあたりやオフィスビルの階段で調子に乗ってベルトを外しズボンを脱いじゃうあたりバカな男だけど憎めない。もちろん借金取り立て屋の世界なのでいざこざはあるけれども頑張ってヒロイン役のハン・ヘジンに好かれようと奮闘する辺りも良い。
典型的なラブストーリーではあるものの、そこには家族愛などが内包された物語構成となっていて父や兄、それぞれの想いを語るシーンも印象強い。でもやっぱりヒロイン役のハン・ヘジンの涙が印象的。彼女の笑顔や怒った顔、心配する顔など、この監督は彼女を撮るのが非常に巧い。ファン・ジョンミンの他にクァク・ドウォンやチョン・マンシクなど大物俳優が居る中での彼女の存在感は相当なもの。
何気に豪華なキャスト陣だった事も嬉しいポイントだが、普通にストーリーも楽しめたので高評価。
