オランダの田舎町で一人暮らしのフレッド。孤独ながらも礼拝は欠かさず規則正しい生活。無一文だというのでお金を貸したことがきっかけで出会った素性不明の男テオとの共同生活が始まる。
「キッチン・ストーリー」を思わせる淡々としつつ飽きない作品なんだろうなと呑気に鑑賞していると最後にまさかの大波が。散りばめられたヒントがそこで一気に繋がり大感動。嗚咽不可避。淡々と進んできただけに大きく揺さぶられた。
「孤独のススメ」などという酷すぎる邦題はもはやお約束と諦めるとして原題「Matterhorn」の持つ滋味深さを是非。