太平洋戦争中のフィリピン戦線にいる主人公は、肺を患っているが、重傷の兵士を優先され療養所を追い出される。
療養所が爆破される攻撃に巻き込まれてから、放浪サバイバル状態になる主人公。
以下ネタバレあり
流れ着いた現地民の村で女を撃ち殺してしまうが、塩を手に入れ、別の部隊に合流する。
壊滅的な被害を受け、餓死寸前となるが、再開した若い兵士に「猿の干し肉」を与えられやや回復する。
若い兵士が連れ添っていた負傷兵に、主人公は手榴弾を奪われ、自害されてしまう。
若い兵士と戦地を放浪するなかで、猿というのは人間であったことを知る。
体力が限界を迎えた時、自害したと思われた負傷兵が現れるが、若い兵士は彼を撃ち殺し、一心不乱に肉を食う。
命の危険を感じた主人公は一つだけ残った銃を手にして膠着状態になるが、以降の記憶を失い、なぜか生還する。
食うことへの拒否反応が出るほどに、戦争の幻に取り憑かれたまま、主人公の生活は続く。