美しい景色。
ある一等兵は戦地にて肺炎を患う。
部隊からは帰ってくるなと殴られ叱責され、病院(とは呼べない)では肺炎ごときで手を煩わせるなと対価としての食料だけ奪われる。
暫く陣地と病院を往復し、遂に上官に入院できなければ自決しろと言われる。
行き場もなく、病院の前で、ただただ佇む事に。
突然の空襲に病院だった小屋は一瞬で吹き飛ぶ。
とうとう何の宛も無くなった彼は戦地を放浪することに。
何の救いもない狂気への放浪に・・・
言葉も無いです。
人を殺した事は無いし、二次的な銃を撃つ死体を見ると言う事は出来ても、この空気、匂い、音、全く解らない。
解りたくもない。
倫理的におかしいと言われるかも知れないが私情で人を殺す事はあるかも知れない。
自分の意思で。
それはある意味しょうがない。
悪意から身を守る、または私利私欲の為に
自分の為なら最低だが、あり得る。
でも、見ず知らずの人を他人に殺せと強要されるのは真っ平だ。
脱線。
主役の人生は断片的にしか見えず、お国の為に兵隊になったのか、徴兵の赤紙が来たのかは描かれない。
映画開始時、彼は浮いて見えた。
しかし放浪の果てに地に足が着いてくる。
良い意味ではなく、この地獄に似合う人間になり果てていく。
何故か今は気持ちが穏やかです。
気持ちの整理がついて居ないのかも。
夏が終わる前に是非。
それにしても上映館が少なすぎだ。
なんか圧力かかってんのか?
東京で二劇場とかあり得ない。
必見