映画化の前から大層話題になっていた原作だが、中身を見るとなぜ話題になるのかまったくもって分からない。
恋愛経験ゼロの女性と、とある性癖嗜好をもった大富豪の青年。
二人は契約と称する関係にはまっていく。
この性癖というのがポイントで、要はSM嗜好の持ち主ということ。
これを受け入れてくれたら豪華な生活を送らせてやるよという取引。
結局のところ、この関係がもたらすのはシンデレラ的なお嬢様を夢見させてくれるから。
だから女性が熱狂したのだろうし、性描写も普通こういう物語は避けて通るのだが、あえて前面に出すことで違いを作っている。
とはいえこうした物語は男側からしたら退屈の一言。
演技の点でも駆け引きの点でも浅すぎる。
続編がすでに2作あるし、映画化されてるけど、果たして見られるものになるかどうか。