とぽとぽ

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.5
《解体》= クソ哀しみの解放、破壊と再生の過程。現代きっての若き名優ジェク・ギレンホールは相変わらずの名演技で絶好調だし、ナオミ・ワッツは相変わらずのバイプレーヤーっぷり。事故以降、おかしくなっていく主人公。うまく悲しめない人へ。喪失との向き合い方も人それぞれ。だけど、この意義ある題材、製作意義は幾分クリシェな展開と、適してはいるが時折過度にお洒落な雰囲気によって、本来の可能性が損なわれている可能性もある。誰が今頃そんなワゴンに乗る?

言葉じゃなく映像で見せる、感情を。静かに、けど激しく、確かに。Demolitionが謎に文学的な邦題になっているものだから、最初は同じ作品だとは思わなかった。大切な人を失った主人公の中で何かが静かに壊れていく様をジェイク・ギレンホールが熱演している。流石現代きっての名作請け負い人。
勝手に関連作『サウスポー』
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