kirito

雨の日は会えない、晴れた日は君を想うのkiritoのレビュー・感想・評価

3.2
【全てを破壊して0になれ】

ジャン=マルク・ヴァレの作品は『ダラス・バイヤーズクラブ』と『わたしに会うまでの1600キロ』の2作品観てきた。
今作は上記2作品と比べてかなり雰囲気が変わった印象がある。
ただ、根底に流れるテーマは同じで、『人生の再生』。
この監督どんだけ再生すれば気がすむんだろうか…

妻が交通事故で死んだ。しかし、夫である主人公ディビスはなぜか悲しみに暮れなかった…
葛藤するディビスは身の回りにあるものを破壊し始める。
破壊した先に彼が見つけたものとは…


例えば最愛の人が亡くなったとき、悲しみはどこにぶつけ、相談は誰にすればいいのだろう?
この主人公は病院の自販機で商品が落ちてこなかったことをきっかけにこの自販機の会社に自分の心情を吐露していく。
その手法が斬新。


そして、悩んだ彼は家族ではなく、この会社の相談室の担当の女性とその息子と触れ合い傷を癒していく…
この息子の役所が最高だった。彼も彼で悩んでいて終盤ある事件がおきる。
とにかくジュダ・ルイス君の演技が素晴らしすぎて個人的に優秀助演男優賞あげちゃう!

まって。Filmarksこんな重要キャラ登録してないやん。は?くそやん。

2017.7.11
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