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世界一キライなあなたにのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)
3.8

運命🎬

ストーリーはバイク事故で車いすでの生活を余儀なくされた実業家と世話係の恋模様を描いた作品でした。作品は最悪の出会いをきっかけに知り合った主人公たちの姿を軸に、尊厳死・安楽死という選択を通じ"生きる"という意味を描いていました。原作は世界で850万部を誇るジョジョ・モイーズの『Me Before You』です。日本では尊厳死・安楽死は認められておらず、世界では数カ国のみ法律により認められています。尊厳死・安楽死というのは私たちにとって永遠のテーマであり、個人的には本人の同意があれば制度を取り入れるべきだと考えています。自分が末期状態や植物状態になった際、先が短いのに家族や周りの人に迷惑をかけ、後悔しながら生きながらえる事に耐えられないと思いました。今作は"生"について考えさせられましたが、前向きで明るいルイーザと後遺症で心を閉ざしたウィルが次第に打ち解けかけがえの無い存在にお互いなっていく関係性がとにかく美しかったです。ラストの選択の正否は当事者にしか分かりませんが、その選択は尊重されるべきモノです。
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