映像:⭐️⭐️⭐️⭐️
音楽:⭐️⭐️
ストーリー:⭐️⭐️
泣ける:
笑える:
怖い:⭐️⭐️
ためになる:
ギレルモ作品の醍醐味。
【あらすじ】
メインキャラクターは、小説執筆が好きなイーディス、彼女と恋に落ちる英国紳士シャープ、シャープのお姉さんルシール。
舞台はシャープとルシールの住むボロボロのお屋敷。
まずイーディスがシャープと恋に落ちるところから始まる。二人は結婚して、シャープのお屋敷に一緒に住むことになる。
でもそのお屋敷はボロボロだし、姉のルシールはなぜか自分にめちゃくちゃ冷たいし、合鍵はくれないしで、この姉弟に違和感を感じまくるイーディス。
この違和感の正体とは一体何なのか…
【感想】
ギレルモの作品には、不思議で不気味だけどどこか人間臭いクリーチャーたちが沢山出てくる。
その中で断トツで印象に残るのは、やっぱりパンズラビリンスのpale man!目ん玉が掌にくっ付いている見た目はさることながら、オフェリア(主人公の少女)を追っかけ回す予測不可能な動きが、ホラー映画とも違う怖さを醸し出してる。
本作でも、そんなpale manほどではないものの印象的なキャラクターが登場します。それはお屋敷に出現する女の幽霊で、お化け屋敷の要領で怖い顔を見せてきたり追っかけ回してきたりするのだけど、そのホラー的な要素よりも「色」が印象的。
幽霊=青白いというイメージを一般的には持つけれど、ギレルモは敢えて赤色(!)でそれを表現する。
(シェイプオブウォーターでは緑色、本作はイーディスの陶器みたいな白い肌が赤色を引き立てる)
むしろ、生きているイーディスの方が死人のように青白くて、終盤なんかはより顔面蒼白になるわ血吐くわ負傷するわでもうボロボロ。
パンズラビリンスでは目ん玉が掌に付いていて、クリムゾンピークでは幽霊が赤くて、シェイプオブウォーターではアマゾンのゴッドがゆで卵で飼い慣らされる。常識の枠を悉く壊して、こういう表現だってあるんだよと教えてくれるのが、ギレルモ作品の醍醐味だな〜と個人的には思います。
余談だけど、これが777レビューだったらしくおめでとうポップアップが出て来て、なんだかハッピーな気持ちになった。笑