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ゴンドラのotomのレビュー・感想・評価

ゴンドラ(1987年製作の映画)
4.8
ゆらゆら漂うゴンドラと小舟な如く東京で生きる少女と青年。あの手この手な人力エフェクト、時折挿入される松本俊夫みたいなサイケな映像、廃墟萌え、児ポギリギリ(限りなくアウト)のとこを絶妙な感じで狙う少女の転換期とこの映画の良いとこを上げたらキリがないんだけど、この人の場合はビシッと決まった風景ショットの美しさと説得力が際立つ。あくまで主役の2人にスポットを当て、周りの事情を良く分かんないレベルにぼかして多くを語らないのも好感が持てる。微妙になった久石譲みたいな劇伴と海とチーコ弔いの画がとても良い。
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