ユースケ

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLDのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの退屈な会話劇からクライマックスのマヌケな時限爆弾の扱いと藤原竜也な三浦春馬が超ウザい超大型巨人との戦闘まで、モタモタダラダラ、モタモタダラダラ…

Skeeter Davisの【The End Of The World(この世の果てまで)】が意味深に流れる【マトリックス・リローデッド】というか【2001年宇宙の旅】を意識した白い部屋で巨人の誕生秘話が語られるぶっ飛んだ展開なのに、前編と後編に分けるものだから序盤での登場になってしまって全く盛り上がりません。

みどころは、主人公の父親役にSMAPの草薙剛を引っ張り出して兄貴伏線をしっかり張った、人食い怪獣映画【フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ】にオマージュを捧げた三浦春馬VS長谷川博己の巨人同士のステゴロ。
前作同様、原作のキャラクターを完全再現しようと突き抜けたバカ演技で叫びまくる石原さとみと突き抜けたバカ力で塔をぶっ倒す怪力無双の松尾諭も要チェック。

とりあえず、前編から匂わせまくった不発弾と海の伏線を見事に回収し、村上春樹の【世界の終わりとハードボイルドワンダーランド】にオマージュを捧げたラストは悪くはなかったと思いますが、続編を匂わせるのは勘弁して欲しかったです。

最後に、本作を駄作にしてしまった犯人は誰か?哲学的なセリフと好きな映画へのオマージュを唐突にぶち込んだ映画評論家の町山智浩にも、現場のノリで演出を変えまくり、演技に統一感を出せなかった監督の樋口真嗣にも、責任の一端はあると思いますが、主犯は間違いなく脚本家の渡辺雄介。【20世紀少年】【20世紀少年<第2章>最後の希望】【GANTZ】【GANTZ:PERFECT ANSWER】【ガッチャマン】など、彼が手掛けた駄作実写映画の数々を見れば間違いない。脚本=渡辺雄介には気を付けましょう。

それにしても、海、近いな…