千年女優

ギヴァー 記憶を注ぐ者の千年女優のレビュー・感想・評価

ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)
3.0
人類を襲った厄災から逃れ、限定的な空間で感情や欲望を抑制された管理社会で平和を実現した人々。幼馴染のフィオナやアッシャーと育った18歳の少年で、委員会から与えられる仕事で唯一人「ギヴァー」の命を与えられたジョナスが、人類が封印した「記憶」を受け継いだことで社会の在り様に疑問を抱く様を描いたディストピア映画です。

人気ヤングアダルト作家ロイス・ロウリーのベストセラーを、『ソルト』のフィリップ・ノイスの監督で映画化した作品で、ブレントン・スウェイツやオデイア・ラッシュらの若手キャストをジェフ・ブリッジスやメリル・ストリープが盛り立て、人気歌手のテイラー・スウィフトの出演も話題を集めて7000万ドル近い興行収入を記録しました。

若者が感じる閉塞感との相性の良さからYAで一大ジャンルのディストピアもので、他が多彩な要素を加えて娯楽性を演出するのに対してスタンダードな作りで哲学っぽさを演出しており、映像もそれに応えます。それにしてはさして深みはなくお話にも演出にもツッコミどころは多いですが、ライトにインテリを気取る事はできそうな一作です。
千年女優

千年女優