ピアース・ブロスナンといえばジェームズ・ボンド。
キャスティングを全く知らずとも『スパイ・レジェンド』という邦題からして、ピアース・ブロスナン主演なのでは?と思うとか思わないとか。
というわけで、この映画、ちょいとスケールを小さくした007シリーズという感じ。
もしも、自分が手掛けた仕事において、小さな子どもやか弱い女性の命を奪うようなことが起きたなら。
奪われた命は取り戻せない。何をしても。
償いは果たされない。何をしても。
おそらくそういうことを経験したならば、死生観も変わる。
しかし、ストーリーが良くない。
戦う理由が安っぽい。
それでいて、何の罪もない一般人を傷つけているし。
これが絶対的に許せない。
デヴィット・メイソンも、凄腕のはずが、デヴェローへのコンプレックスが露過ぎて緊迫感がない。
007シリーズのようなユーモアも美しいロマンスもない。
オルガ・キュリレンコ、本作でもかわいい。
ところで、デヴィット・メイソンの隣人サラもかわいい。
なるほど、自分のペットの猫を気になる人の家に忍び込ませて仲良くなる方法、いいね。
そういう映画。