5代目007ジェームズ・ボンドという世界で一番有名なスパイを演じたピアース・ブロスナン。
そのブロスナンがまたしてもスパイを演じるのがこの作品。
ブロスナン自体も還暦を迎えるのだから、流石にスパイ役はないだろうと思っていたが、これが案外イケる。
ノベンバー・マンの異名で呼ばれるCIAの伝説的なエージェントであるデヴェロー。
元同僚の女性の危機を知り助け出すが、彼女は狙撃される。
犯人はデヴェローが昔指導した弟子のメイソンであった。
ボンド役はかなりコミカルに演じていたが、こちらは全編シリアスで通すスパイ役。
ロシアの陰謀に巻き込まれていくというスパイだが、引退したとは思えないほどべらぼうに強い。
年齢をわきまえたアクションの演出も、何度か演出しているロジャー・ドナルドソンとの関係がうかがい知れる。
見終われば疑問もあるがリーアム・ニーソンの例もあることだし、ブロスナンがこういうアクションを演じるのも悪くない。