原作: スタニスワフ・レム『泰平ヨンの未来学会議』
レムの作品は「ソラリス」はじめいくつか読んだけど、いつでも寄る辺のない人生の哀しさがSF世界につきまとっている。そして人間の本質をまるまる否定しかねないおそろしさがある。
映像化にあたって監督は結構苦労したと思うし、セリフを極力減らして表情でみせる演出はよかった。
もっとアニメ世界のディストピアが伝わりやすかったらよかったともおもうけど、レムの小説がそもそも不明瞭だから仕方ないかもしれない。
個人的にはパッケージからテリー・ギリアム『ゼロの未来』的サイケなSFを期待してたんだけど、そんなに甘くなかったです、。