kkkのk太郎

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイションのkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

スパイアクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第5作。

数々の超法規的行動により解体の憂き目にあってしまうIMF。組織からの支援が得られない上、CIAに目をつけられ追われる身となったイーサンは、ひとり謎の犯罪組織「シンジケート」へと立ち向かう…。

○キャスト
イーサン・ハント…トム・クルーズ(兼製作)。
ウィリアム・ブラント…ジェレミー・レナー。
ベンジー・ダン…サイモン・ペッグ。

新たなキャストとして、シンジケートの構成員イルサ・ファウストを演じるのは『ヘラクレス』のレベッカ・ファーガソン。

製作はJ・J・エイブラムス。

『M:I』シリーズも第5作。
ストーリーラインは毎回驚くほどに一緒。裏切られて孤立無援になったイーサンが、なんやかんやで世界を救う。
いやもうここまで毎回一緒だと逆に立派。偉大なるマンネリである。
だいたい、「ゴースト・プロトコル(幽霊規定)」も「ローグ・ネイション(ならず者国家)」も毎回のことじゃあないですか。わざわざこれらをサブタイトルにする意味とは…?

今回、なんとついにIMFが解体!?
…そりゃそうだろ。何人裏切り者を輩出したんだこの組織は。解体が10年遅いくらいですわ。

とまあそれはさておいて。
マンネリは感じるものの、ここにきてようやく『M:I』シリーズの方向性、というか軸みたいなものがはっきりしたと思う。
これまではフワフワしていたイーサンのチームメンバーがルーサー、ベンジー、ブラントという過去作のレギュラー+女007のイルサという面子で定まった。
パーティーがある程度固まったことで、ケイパー・ムービーには必須であるブロマンスな雰囲気が漂いはじめ、これまで以上に『ルパン三世』っぽさが強まったというか、要するになんだか楽しい空気になってきたように思います。

イーサンの恋愛や家族といった要素も今回から完全に排除。
キャラクターの内面を掘り下げる事をやめ、ただただトム・クルーズが超絶スタントアクションを繰り広げるという、往年の香港映画のような味わいのある作品へと完全にシフトチェンジした。
これからこのシリーズは痛快娯楽映画100%で行くぜ!みたいな心意気が感じられて非常に好感が持てました。

物語のまとまりの良さはシリーズ最高👍
これまでのシリーズ作品に比べ凸凹感が少なく、とても滑らかなストーリー運びでとても飲み込みやすかったです!
裏を返せば、シリーズ特有のハチャメチャさが減ってしまったという事なんだけれど、その分を補ってあまりあるウェルメイドな作りだったと思いますね。

冒頭のトム走りでまず笑わしてもらい、その後の飛行機箱乗りスタントに度肝を抜かされ、そこからさらに水中窒息プレイや過激なカースタント/バイクスタントで大興奮!
過去作よりも大人しめの作品とはいえ、これだけ見せ場があるんだからもう大満足です😋

ただ一点不満があるとすればラスボスの扱い。
あの意趣返し的な決着の付け方はスマートだと思ったけど、イーサンvsラスボスのタイマンバトルが今回はなかった…。
毎回行われるクライマックスの泥試合が好きだったので、ここが無かったのはちょっぴり寂しかったです。

なんだかんだで過去一面白かった♪
トム様のスタントバカっぷりに拍車がかかっており、そのうちエンドロールでNG集をやり出しそうな勢いですが、そこが良いんです!
このシリーズは作品を重ねるごとにどんどん面白みが増していっていると思うので、今後の作品にも期待していま〜す😊
kkkのk太郎

kkkのk太郎