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さよなら、人類のぱぷぽのレビュー・感想・評価

さよなら、人類(2014年製作の映画)
4.3
絵画からインスピレーションを受けていると言われると、確かにありそうな構図な気がする。
絵画的で美しいんじゃなくて、構図ね。当然だが

「階段掃除をする女」
「客の相手をする母親と遊ぶ子供」
「バーで話し込む軍服の男」
「賑わうレストランと店内を覗く男」

絵画のタイトルとか説明文でめっちゃありそうな構図が多い。
しかし動き出したり、話し始めるとコメディを越えて最早コント。
シュールなコント。誉めてます。 当然だが

「みんなを楽しませたくて」と1ミリの笑顔もなく無表情で面白グッズを淡々と紹介する主人公二人。
静かな空間に響く笑い袋。
ロングセラーのドラキュラの牙をはめて見せるおじさん。
フフフフフハハって声でた。笑

かと思えばカフェに現れるタイムスリップしてきたかのような軍隊。
脳に直接電気流されて実験されているようなお猿。
ハムスターの回し車みたいなのに入れられて拷問を受ける黒人。

…とシュールを越えてなにを見せられているのかわからない時間が続く。当然だが

電話をすればみな口を揃えて馬鹿の一つ覚えのように「元気そうで良かった」しか言わないし、定期的に流れてるく「リパブリック讃歌」もといグローリグローリハレルヤの替え歌。当然だが

それでも全く飽きずに観れる不思議。
今時全てセットを組み、4年の歳月をかけて作ったとかで固定で撮られた絵画風映像の力なのか…とにかく私は大好きでした。笑
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