mikoyan358

チャップリンからの贈りもののmikoyan358のレビュー・感想・評価

3.5
40年ほど前にスイスで実際に起こった、喜劇王チャップリンの遺体を盗み出した男たちの話。ただ雰囲気はそんなに深刻ではなく、うだつが上がらずいろいろ悪さをするも何故か憎めない主人公の2人が繰り広げる行き当たりばったりの行ないをコミカルに描き、そこかしこで静かな笑いが喚起されるという、ある意味チャップリンの笑いの感覚をオマージュしたような一本。なのでチャップリンは棺桶の中で微動だにしないのに(いや、運ぶ時にだいぶ動いてるかw)なぜか彼の映画を観た後のような優しい気持ちになれる、まさにチャップリン風の人間賛歌になっているのが素晴らしい。
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