中東の戦闘機乗りだったEホーク。現在はラスベガス近郊の空軍基地で、遠くアフガニスタンへ無人戦闘機で出撃し、タリバンの拠点を淡々と爆撃する日々。
母国でマイホームで家族と暮らしながら、遥か遠隔で音もなく爆撃を続ける彼はやがて精神を蝕まれ…
ガタカのAニコル監督の反戦作品。
無慈悲な作戦指示を淡々と遂行し、罪の無い者まで命令のまま、無音で画面上から爆撃する様はとても重苦しい。
酒に溺れざるを得ず、全てを失う主人公が、実に静かに淡々と描かれる様は異様であり、重厚だ。
ニコル監督らしい物悲しさが随所で光る。
全く違う角度から描かれる新しいタイプの反戦映画だった。