にゃんこむ

月のひつじのにゃんこむのレビュー・感想・評価

月のひつじ(2000年製作の映画)
3.5
実話に基づくお話。

1969年、アポロ11号の人類初の月面着陸を世界中に中継すべく、アメリカの受信設備を使う予定だったが、スケジュールがずれてしまい、その時間は月はアメリカの裏側へ。そこで選ばれたのが、オーストラリアの田舎町にあるパークス天文台の巨大パラボラアンテナ。
人よりひつじの数が多いといわれる町で、人類初の月面着陸を中継するという一大プロジェクトが始まり……。

小さな町が大きなプロジェクトにかかわり、てんやわんやするお話。天候不良など想定外の出来事が起こりつつも人為的なポカミスもあったり、今までこんな重大任務に就いたことの無い田舎の天文台が一気にあわただしくなるのが面白い。
ピリピリする作業員達とはうってかわって、町長さんや町の人達は浮き足立って楽しそうだし、ほほえましい。

前半はやや盛り上がり不足なのですが、
後半ははみんなが心を一つにしてプロジェクトを遂行していきます。
月面着陸の一部を支えたと言っても過言ではないのに、名声を手にすることなく、あくまで”裏方”だった天文台の作業員さん達を思わせるラストシーンはとても好きです。
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