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キッズ・リベンジのRのネタバレレビュー・内容・結末

キッズ・リベンジ(2012年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2012年の作品。

監督は「マローダーズ 襲撃者」のスティーヴン・C・ミラー。

話はマフィアのドン、ベルヴァンス(レイ…ワイズ「オール・ザ・ウェイ JFKを継いだ男」)の金を横領した犯人を突き止めるため、ベルヴァンスは殺し屋を雇い、疑惑の人物を次々に殺していく。その頃、標的の1人ビル(ボイド・ケスト)は家族と共に田舎町に引っ越すが、そこにも殺し屋の魔の手が迫るというもの。

プライムにて、あらすじに惹かれて鑑賞。

謳い文句や他の方のレビューを観ると「バイオレンス・ホームアローン」と呼ばれてるのを目にするが、観てみるとそこまでギミックを駆使したトラップ描写は思ったほどはなかった。

まぁ、そういうホームアローン描写自体は確かにかなりバイオレンスなので、子どもと一緒に和やかに観るのは不可能だろう笑。

それよりも今作は「ナメてた相手が殺人マシーンでしたもの」改め「ナメてたガキが殺人マシーンでしたもの」と言える。

どうやら、一家の主人ビルは横領した金の一部を使い、情緒に問題性があり、施設に収容されてされていた一人息子オーエン(ライアン・ハートヴィグ)を解放したらしく、その息子オーエンが殺し屋たちとバイオレンスな闘いを繰り広げるというのが今作の肝。

また、この息子オーエンがまだ青年と呼ぶにはあまりに幼い感じで劇中では明らかにされていないが、たぶん13〜14歳ぐらい。なのに、劇中、ほとんど幼気な感じは皆無で、それ以上に喋らない。

後半、過去にいじめっ子を再起不能にしたことで施設送りにされたことはわかるが。それにしても謎が多い。軍事書物を愛読しているにしても銃器の扱いや護身術、野外トラップの作成技術も加味してるし…。何者!?

けど、そんな「ナメてた」ムービーにしては、少々物足りない部分もある。確かに冷静沈着な態度と確かなスキルは持っているのがわかるが、それがあまり劇中では生かされていない感じ。年齢的に的な未熟さもあると思うが、もう少し敵をスマートにやっつける描写を期待してたんだけど、なんか、ただのサイコ予備軍に見えちゃったのは残念。

あと、一緒に行動を共にする義理の姉ローレン(ファビアンヌ・テリース「ティーンエイジ・カクテル」)が、まぁ〜うるさい笑!!

手を怪我してるってのもあるが、逃げおおせて「ギャーギャー」、オーエンを襲おうとすると敵を背後から殺してしまったショックで「ギャーギャー」、敵に捕まって「ギャーギャー」、もうオーエンが喋らないから、代わりに私が喚く!!と言わんばかりに1人阿鼻叫喚を体現してて、観ているだけでこちらの声が枯れそうだった。

もう、あまりのうざさにオーエンがイラついで殺しちゃわないか、気が気でないくらい笑。

まぁ、それでも始終仲違いしていた(一方的にローレンが嫌っていた)2人が真の姉弟となって、親の敵と言わんばかりにボスの元にトラックで爆走して凸るラストはバックミュージックのクールさも相まって少なからずアガった。

「ナメてた」ムービーにしては少々物足りないが、それなりに楽しめる作品。

どうやら、スタローンの「大脱獄2」の監督に決定しているようでそちらも楽しみ(シュワはクレジットされていないがでないのかな?)
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