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わたしに会うまでの1600キロのaskQのレビュー・感想・評価

3.7
人生のどん底に陥った女性が、アメリカ西部を縦断するPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)の1600キロを歩く、実話に基づくロードムービー。
「自分と会う」と言うよりも「自分を許す」旅だったんじゃないだろうか。

アメリカの広大な景色が美しすぎて、今すぐ旅に出たくなった!

特に印象的だったのが、山小屋のおじさんのアドバイスによって、重すぎるバックパックの中身を必要なものとそうじゃないものに分類していくシーン。
自分の過去をいったん整理して、一歩踏み出すための作業のように思えた。

読書好きの主人公シェリルが、旅の途中のノートに印象に残った本の一文と共に自分の名前を書き残すところもよかったなぁ。

この映画で一番際立っていたのが、シェリルの亡きお母さんの存在。
いつも笑顔とユーモアを忘れず、子どもたちにとびきりの愛情を注いでいる。
娘にバカにされながらも勉強したいからと大学に通い、さあこれから人生楽しむぞ!という時に病気が発覚。
シェリルはお母さんが好きだった頃の自分を取り戻すために旅する決意をする。
この母を演じるローラ・ダーンの、全て包み込むような笑顔とあったかさよ。。。
こんな女性、憧れるな〜。
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