たがやす

キャロルのたがやすのネタバレレビュー・内容・結末

キャロル(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジャーナリストを目指してニューヨークへやってきたテレーズ。
ある日おもちゃ屋で臨時バイトをしていると、自分よりはるかに年上のエレガントな女性、キャロルと出会う。
二人は徐々に、距離を縮めていく。

ルーニー・マーラとケイト・ブランシェットの禁断恋愛もの。

まず主人公のテレーズが終始、なにを考えてるのかわからない感じ。
状況に流されるまま、

「私、ランチも決められないの」

と、彼女自身も何もわからない状況。
しかし何か説明できないが、
すごく魅力的なテレーズ。
キャロルと出会ってからの彼女は徐々に男への愛を拒絶していく。

一方、キャロルはすごくはっきりしている。
「少し旅行に行こうと思ってるの、行かない?」

キャロルとテレーズは徐々に心の距離を縮めていく。

しかし自分の娘のためならば、現実を受け止めなければならないと、テレーズに手紙を残して去ってしまう。

長い月日が経ち、
テレーズは夢のジャーナリストになることもできた。

キャロルの方は前夫との娘の親権をめぐって争っているところで、

「私の存在意義はなくなってしまうの」

キャロルはテレーズのことを諦めきれなかった。
本音を告げる良いシーン。

その後、リッツでキャロルとテレーズは再会する。

キャロルはもう一度やり直したいと、
しかしテレーズは断ってしまう。
キャロルは彼女の肩を優しく撫でて、去ってしまう。
無表情のテレーズ。何を考えているかわからない。

しかし、テレーズはキャロルを追う。
自分の気持ちに素直になったのだ。
会食をするキャロルを見つけ、ゆっくりと近寄っていく。
キャロルはテレーズに気づかない。

ゆっくりと、ゆっくりと、近寄る。
何か不穏な空気が映像に漂っている

テレーズに気付いたキャロルの表情は?

この不穏な感じはなぜ?
それはテレーズがファムファタールだから。
たがやす

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