キャロルの粉雪のネタバレレビュー・内容・結末

途中まで何を見せられてるのかわからず、ふ〜んと見ていたが、キャロルが娘の面会権を涙ながらに求めるシーンで突然グッときた。
いるのだ、こういう男。愛していると言いながら、支配される事を恐れ、支配したがる男が。自分を偽っては生きられない、たとえ娘のためでも、いいえ、娘のためにこそ。それがこの映画のテーマ。ラストのテレーズが帰って来た時のキャロルの微笑みは確信犯。しなやかに、したたかに、美しく自分らしく生きる女。思ったより良い映画に出会えて、ラッキーでした。