このレビューはネタバレを含みます
いや、コリンファース途中で死なせるなや😡
そういう意外性はいらないのよ。
コリンファースが教会で暴れさせられる寸前まで→4.0ぐらい
その後→1.2ぐらい(喪失感による大幅減点。初めからここだけなら3.3ぐらい)
アクションはなかなか。特にコリンファースのは最高(になるはずだった)。彼があんなアクションをできること自体にも驚き。
が、肝心の見せ場が、悪役に踊らされての一般市民の虐殺というのはあまりに残念。本当に残念。返す返すも残念。
スタイリッシュポカーン。
彼のアクションを楽しく観れたのは、チンピラに対する鉄拳教育だけ。
半端な意外性と引き換えに全てが台無し。
意外性といっても、この監督は別の映画でも名優の途中退場をやっているので、退場直後に「えっ?ああ、またか…」と思いましたが。
(そっちの途中退場はまだマシでしたが)
師匠がやられて後継者が仇をとるって流れは昔の香港カンフーアクションでもよくありますが、いずれも後継者側にスターを配置しています。
繰り返しになりますが、コリンファース(とマイケルケイン)の途中退場は本当に残念。
そこから急速に色褪せてしまった。
彼ら亡き後、場を持たせられる役者がいないのです。
生き残りの補佐役は地味すぎるし、何より後継者の少年に華がない。
なまじ高級スーツを着てるせいで、スーツに着られちゃってる感が出てしまってツライ。
悪役サミュエルも「ヘイトフル・エイト」や「パルプ・フィクション」で見せた凄みを全く発揮させてもらえず。あんなステレオタイプな動機とファッションでは、さすがのサミュエルも万事休すか。
後継者に師匠と同じセリフを喋らせるのも、あまりにありきたり。ありきたりであっても、そこまでの展開次第ではかなり熱いシーンになるはずなんですが。
あの名優コリンファースが華麗なスパイアクションを披露する。これに勝るいい意味での意外性はないのだから、これを最大限活かして、師弟で大活躍して欲しかった。
狂おしいほどもったいない一作。