プライ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのプライのレビュー・感想・評価

4.1
モンスター・ヴァース3作目。『GODZILLA』の5年後を舞台とした怪獣映画。

続々と姿を現して戦列に加わる怪獣たちが圧巻。シリーズ一貫して、怪獣たちの全身が映る時は周囲の建物などが小さく見え、人間の視点から映る時は画面に収まり切らない。そんな怪獣たちが本作では数体も登場する。何度も何度も怪獣たちを見上げては「デケェーッ!」と身震いを起こさせる。そんな怪獣たちが最初から最後まで巨体をぶつけ合うバトルは迫力の極み。怪獣たちのフォルムはスタイリッシュながらも『GODZILLA』と『キングコング 髑髏島の巨神』のように若干の気色悪さも合わせって、やはり畏怖を覚える。

人間ドラマは『GODZILLA』に比べて格段に色が付いた。『GODZILLA』のように皆が困り顔で「困ったな〜」となっている瞬間はない。ゴジラの扱い方を今後どのようにするかをそれぞれのメインキャラたちが思想を持っており、その思想に対して鑑賞者はどう思うかを考えられるようになった。共感できたり共感できなかったりと脳内議論をする楽しさがある。ヴェラ・ファーミガ演じる博士の思想はドン引くほどヤバいけど(笑)そして、相変わらずサリー・ホーキンス演じるキャラクターは空気であり、製作側も扱いに困っていることが見受けられる(笑)


⭐評価
脚本・ストーリー:⭐⭐⭐⭐
演出・映像   :⭐⭐⭐⭐⭐
登場人物・演技 :⭐⭐⭐
設定・世界観  :⭐⭐⭐⭐
星の総数    :計16個
プライ

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