T太郎

あと1センチの恋のT太郎のレビュー・感想・評価

あと1センチの恋(2014年製作の映画)
3.7
994
恋愛映画だ。
コメディ演出も多々あるのだが、ロマンチックコメディというほどコメディ寄りではない。

主人公たちの心情を考えたら、切なくて哀しくて、笑ってばかりはいられないのだ。
まあ、私は笑ったのだが。

主人公はロージーとアレックス。
幼なじみだ。
ちっちゃい頃からずっと一緒なのだ。
お互い好意を抱いているのだが、言えずにいる。
親友として付き合っているのだ。
そんな二人の12年間の物語である。

18歳、大学進学を間近に控えた頃、二人は将来の夢を語り合っていた。
アレックスは医者に、ロージーはホテルの経営者に・・

だが、大学の合格通知を受け取ったその日、ロージーは妊娠している事を知るのだ。
目の前が真っ暗か真っ白か知らんけど、とにかく愕然とするロージー。

えっ、あのコミカル極まりない1回の性交渉で?
と思ったのは私で、ロージーは全く別の事を考えていた。
そう、将来の夢の事だ。

結局、彼女は大学進学も夢もあきらめて、我が子を産んで育てる決意をする。
アレックスには黙ったまま。

ここから二人のすれ違い人生の始まりだ。
どちらかがフリーになったら、どちらかが結婚したり恋人ができたり。
手紙が届かなかったり、行き違いがあったり。
全くもってヤキモキさせるのである。

いい雰囲気になる時もあるのだ。
何度もあと1センチというところまでいくのである。
何が?
キッスだ。

二人はキッスさえする事なく、12年をすれ違いながら過ごすのであった。

意外とおっちゃんもこういう話には弱いのである。
なんか知らんけど、キュンキュンするのだ。

もっとこういう作品を観ていきたいのだが、なんせ邦題が恥ずかしい。
この作品もまあまあ恥ずかしかったのだ。

私の中の乙女心に訴えかけようという魂胆なのだろうが、そうはいかない。
こちとら、生粋のおっさんなのである。
なんせ、恥ずかしいのだ。
.毎回、頬染めながら借りているのだ。
勘弁して欲しいのである。

たが、私は恋愛映画をこよなく愛する男だ。
持ち前のガッツで乗り切っていく所存である。
T太郎

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