けー

善き人に悪魔は訪れるのけーのネタバレレビュー・内容・結末

善き人に悪魔は訪れる(2014年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

イドリス・エルバは相手役として世界一安心できる男優さんでっす!

ということで、もはやちょっぴり笑い事。

もしも変質的殺人犯に追い詰められていく役柄を演じなくてはいけなくなった場合、そこはやっぱり信頼できる俳優さんが相手の方が良いということだなぁ......ということをうっかり思ってしまうぐらいイドリス・エルバのいい人ぶりというか大らかぶりにこの映画を見ながらついつい思いをはせたくなるような......ええっとー😅


監督が「刑事ジョン・ルーサー (Luther)」の人だったから、こりゃ気のいいイドリス・エルバのことだから出て欲しいと言われれば出るだろうしなぁとか思って。

で、脚本を書いたのがTV業界に身を置いて長そうだけれどもよくわからないエイミー・ラゴスという人。

すげー俳優さんが演じれば、どれだけどうかしているシナリオでもそれなりの雰囲気は醸し出せちゃうから、それっぽくは見えるものの、多分それ以上の手がかりがないから、カバーできるのにも限度があるし。

イドリス・エルバもタラジ・P・ヘンソンも共演できる機会があるならお互い一度は共演してみたい俳優さんだろうから、どちらかのキャスティングが決まっていれば、多少脚本がいかがなものかって感じだったとしてもスケジュールが空いていればもう一方もOKっていいそうだし。

この脚本書いたエイミー・ラゴスという人が誰の知り合いだったのかっていうところでこの不可思議な映画が仕上がった過程が見えてきたりもすると思うのだけれど、これまた手がかりがない感じの人というか。

みんながエグゼティブ・プロデューサーやってるところをみると......。

しかし、作品のメッセージ性は皆無であるので、やっぱり「チーム・オトモダチ」か「チーム・オンガエシ」とかなのか...(は?)

ん、「Takers」の時のプロデューサーもいるなぁ...。

まぁ別に気になって調べたいような映画でも全然ないんだけど...(おい)

見ている途中であまりの意味不明な行動ぶりというか、殺すわけにはいかない故に持て余している感じのこけ脅し行動が顕著というか...イドリス・エルバがいかに頑張ってみせたってどうしようもないこの間の持たなさ。

途中から賭けというかコインの裏表を当てるような感覚で「あの旦那を殴ってくれたらもう許すことにする」とかって思ってたら、殴ってくれたので許すことにするよ。

というかもう本当にどうでもいいよこの映画。



ただ...なんというか...業界の皆さん、イドリス・エルバをもうちょっと大事にしてあげて。 
イドリス・エルバの心がとんでもなく広いからって便利に使いすぎー。

これで締めくくろうかと思いましたが経緯が気になったので、ちょっと検索してみました。



面白いインタビューがいくつか引っかかったので。

イドリス・エルバ、タラジ姐さんに「ビッグテディベアで繊細なココロを持っている」と言われてるしー😂

イドリス・エルバが「マンデラ」の撮影に入る直前に撮影が行われたため、撮影期間に余裕が全然なかったそうな。

タラジ姐さんとイドリス・エルバ、あっさり気があっちゃう。いやもうそこはそうでしょう。

そしてついに全ての謎が解けるタラジ姐さんのインタビューを発見!

「Takers」のプロデューサーもしていたウィル・バッカーがタラジ姐さんの元にこのシナリオを持ってきたと。

元々は違うスタジオ用に白人主演で書かれていたシナリオで、ウィル・バッカーとタラジ姐さんともう1人誰か白人男優を探したらしいのだけれども見つけられなくて、だったら”Black Movie"にしてしまえばいいではないかともう1人の主演ができる黒人男優を探したと。

そこで最適と思い浮かんだのがイドリス・エルバ。

で、タラジ姐さんが泣いて懇願したんだそうですよ。
それでイドリス・エルバ、「マンデラ」の撮影直前にも関わらず引き受けてくれたそうな。 なんでもそれまでは黒人が主役のスリラーはほとんどなかったそうで、そういう意味でも先駆的試みだったとか。

で、 このシナリオきっかけでタラジ姐さんとウィル・ペッカーは知り合ったらしいのだけれども、この映画の企画を進めようとしたところで「Think Like a Man」の企画も持ち上がったらしく、こっちは先に資金もキャストも揃っていたので、「No good deed」をストップして、先に「Think Like a Man」を撮影したそうな。

そうやってズルズルとプロジェクトの実現が伸びている間にイドリス・エルバがマンデラ役に決まったというニュースが舞い込み、こりゃいかんということでタラジ姐さん、イドリス・エルバに電話をして

「この映画から逃げようったってそうはいかないわよー!そりゃ、あなたが”マンデラ”を素晴らしい作品にしようと入れ込んでいるだろうことはもちろんわかっているわよ!でもね、アフリカに行く前にアトランタに来て、この映画をやるの!だって私とそう約束したでしょう!!」

ってタラジ姐さんに言われてしまったイドリス・エルバー😂

となると、これ以上「マンデラ」に撮影が食い込まないよう、慣れ親しんで信頼のできる「Luther」の監督にイドリス・エルバが頼んだ感満載で....



やっぱり、めっちゃええ人やー😂
けー

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