このレビューはネタバレを含みます
開始5分。嗚咽と震えで過呼吸になりました。
バンドのセッション。1番ここに居てほしい人だけが居ない。
息子の彼女が、BARで歌った後の父親と対面して捨て台詞を吐く。
…テレビクルーに追いかけられてた父。船に閉じこもってる父。一流企業から転職した父。…
息子の墓が…そういうことお?!!…えっ…(絶句)
「(彼女に)何を言われた?」
ほんとにそう。聞き方が優しいというか、絶望が含まれた気力の無さかな。
「事情は知ってるのか?」
『いや。報道されたことしか。』
そうなのよ。報道は真実じゃない。
父親が何度も「俺の息子。」と呟く。
広告代理店に勤めてたコピーライターだった父。若者への助言が、まるで彼等に刺さらない(笑)
正直というものは僕を変えてしまった。
そんなような歌詞、息子は歌ってたっけかなぁ…と思ってたら、未完成の曲を父が完成させてた。
父だって、息子が生きてるうちに対話したかったんだよ、きっと。
なんで?どうして?何があった?聞きたいことは山ほどあるだろう。
息子の残した音源と歌詞。そこから読み解こうと心を注いだ父。
でも世間は許してくれない。
それでも生きていかなくちゃいけない。
『マンチェスター バイTheシー』を思い出した。
世間が許してくれない。自分も自分を許せない。
この気持ち、どうしたらいいんだろう…
見終えてから、答え合わせのつもりで冒頭15分を もう1度見ました。
脚本の言葉選び、すごいです!
(日本語訳)