沙那王

君が生きた証の沙那王のネタバレレビュー・内容・結末

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

開始5分。嗚咽と震えで過呼吸になりました。

バンドのセッション。1番ここに居てほしい人だけが居ない。
息子の彼女が、BARで歌った後の父親と対面して捨て台詞を吐く。
…テレビクルーに追いかけられてた父。船に閉じこもってる父。一流企業から転職した父。…

息子の墓が…そういうことお?!!…えっ…(絶句)

「(彼女に)何を言われた?」
ほんとにそう。聞き方が優しいというか、絶望が含まれた気力の無さかな。

「事情は知ってるのか?」
『いや。報道されたことしか。』
そうなのよ。報道は真実じゃない。

父親が何度も「俺の息子。」と呟く。 

広告代理店に勤めてたコピーライターだった父。若者への助言が、まるで彼等に刺さらない(笑)

正直というものは僕を変えてしまった。
そんなような歌詞、息子は歌ってたっけかなぁ…と思ってたら、未完成の曲を父が完成させてた。

父だって、息子が生きてるうちに対話したかったんだよ、きっと。

なんで?どうして?何があった?聞きたいことは山ほどあるだろう。
息子の残した音源と歌詞。そこから読み解こうと心を注いだ父。

でも世間は許してくれない。
それでも生きていかなくちゃいけない。
『マンチェスター バイTheシー』を思い出した。

世間が許してくれない。自分も自分を許せない。

この気持ち、どうしたらいいんだろう…

見終えてから、答え合わせのつもりで冒頭15分を もう1度見ました。

脚本の言葉選び、すごいです!
(日本語訳)
沙那王

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