Mrsフロイ

グランド・イリュージョン 見破られたトリックのMrsフロイのレビュー・感想・評価

2.9
これこそ映画館で観る映画(^O^)

手品がマジックへ、そしてより大がかりなイリュージョンへ、呼び名は変わっても不思議でワクワクは変わらぬ体験。

マジックやイリュージョンをテーマにした映画では「プレステージ」と「幻影師アイゼンハイム」2006年が見事だった。どちらも19世紀末のヨーロッパを舞台として、天才的なマジッシャンがクラシカルな背景で行う夢幻の光景はまさにイリュージョン。
対照的に第一作の「グランド・イリュージョン」2013年は、現代の都会のど真ん中が舞台で華やかさと爽快感は圧倒的。

その舞台装置の違いはあっても人が不思議に感じる事は、19世紀も21世紀も同様に瞬間移動や閉塞空間からの脱出。
大きな違いは、マジックと科学技術の境界が際立って来た時代背景。

前作では、大企業に象徴される金の力が全ての価値観を鮮やかにひっくり返して見せてくれた。今作では小さなコンピューター回路が世を支配する謂わば最先端技術との対決。

これには敵役が魅力的でないと、最後のスカッと感が大違い。ダニエル・ラドクリフは悪の天才エンジニアにはどうも見えない。せっかくのマイケル・ケインもただのじい様に見えちゃうのは残念無念!

追記 マイケル・ケインは「プレステージ」にも出演していて、こちらは魅力的(^_^)v
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