Mrsフロイ

コンドルのMrsフロイのネタバレレビュー・内容・結末

コンドル(1975年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・レッドフォードのCIAを舞台にしたスパイアクションである。
公開当時(1975年)は素通り、最初に彼の作品を観たのは本作の後の『大統領の陰謀』(1976年)。その所為かこの作品のラストにはへっ!?と肩透かしを喰らったように感じた。

CIAと言ってもレッドフォードの仕事は地味な文書分析担当。
コッミックが好きで、漢字の「天」について蘊蓄を語っている、謂わばオタクぽい奴。
そのオタクが突然CIA組織の陰謀に巻き込まれ、独り闘いを余儀なくされる。
文書を分析しデータとしてコンピューターに入力する。CIAとしては前線の潜入捜査や工作員とはかけ離れた後方支援という訳だが、今観るとそれこそが情報戦という現代の闘いに通じるものだと言うのが興味深い。

そして追い詰められた最後に駆け込んだのは、大統領の陰謀さえも白日の下に明らかにする大手メデイア。
レッドフォードはこの後『ニュースの真相』(2013年)で、その大手メデイアの凋落を描いている。
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