藤田武彦

奇跡の2000マイルの藤田武彦のレビュー・感想・評価

奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)
3.9
オーストラリア大陸の中心から西海岸まで、3000キロを徒歩で横断した女性の旅。

旅の前のモチベーションや、途上での葛藤や成長といった、
映画的な要素は控えめに、シンプルに描く。

私も自転車でオーストラリアを縦断したことがあるが、まさにその通りの風景が続く。
焼け付くような陽射し、野生化した家畜の恐怖、幻覚が見えるほどの精神状況、など。
(一点、オーストラリア大陸はハエが多く、鼻や耳の穴に入り込むぐらいにまとわりついてくるのですが、画面では一匹現れたのみ。どうやってキレイな画を撮れたのか、不思議です)

ラクダ4頭と犬1頭とともに歩く。
おそらく、水だけで数百kgを毎朝晩、荷作りしているはず。
そして、1日32kmのペースで、2か月間もの無補給区間も踏破。

冒険記、徒歩旅行記として、自然が好きな人、旅が好きな人にもおすすめできると思います。
藤田武彦

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