金田正太郎

博士と彼女のセオリーの金田正太郎のネタバレレビュー・内容・結末

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

“I have loved you”

「事実は小説よりも奇なり」を体現した映画(人生?)だと思う。ホーキング博士の「宇宙への秘密の鍵」シリーズは小学生の時に全巻読んでいたので、映画にも興味があって視聴してみた。

愛という感情は100人いれば100通りなんだと思う。結末は三角関係
と言えるけど、あれを不貞と言う事は俺はできない。結婚という一夫一妻制を超えた愛の形と言えるし、ドロドロした関係ではないんだよね。

ホーキングがクリケットをプレイするのをジェーンが見てるシーンや、声を出せなくなったホーキングにジェーンがアルファベットのボードを見せるシーンは、気丈さと無念さが垣間見えて悲痛だった。夢も実力もある人間が、愛する人献身的に支えるという尊さと辛さ。

健常者として自分の人生を生きたいジェーンと、世話を意思疎通をしてくれる人が欲しいホーキング、どちらの決断も理解できてしまった。それだけに、冒頭に書いたセリフのシーンはザクッと心に刺さった。