粉雪

博士と彼女のセオリーの粉雪のレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
3.5
スティーブン ホーキング博士は私が10代の頃、もうすでに有名だった。ALSという難病にかかり、体の自由や声さえも奪われれながらも研究を続け、素晴らしい成果を残した世界的学者。
世の中には、なんて凄い人がいるのか、とニュースや雑誌でその姿を見、記事を読むたび、しみじみ思ったものだ。

そのホーキング博士が、スクリーンにいた!と思った。そのくらい雰囲気が博士だった。

博士の研究より、私生活に重きを置いた作品だったので、知らなかったことがあり過ぎて、面食らってしまった。映画なので脚色はしているのだろうが、ご本人もご覧になったそうだから、酷く逸脱したものではないのだろう。

10代の私が見たら幻滅したかも知れないが、今の私からしたら、それはそうだろう、色々あったろう、無い方が不思議だ、とまで思えた。
ホーキング博士が無くなった時はショックだった。知性で人生を豊かにしている人は、いつだって尊敬してしまう。
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