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博士と彼女のセオリーのKのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.0
【たった一つの冴えたセオリー】

車椅子なしでは移動することさえ困難な身体と、一旦思考し始めれば宇宙の果てまで行ける頭脳で、彼が成し遂げた偉業は とても映画一本に収まりきるようなものではないのかも知れない。

だけど奥さんをはじめ 周りの人間からすれば、彼はただの気のいい友人であり 魅力的な男性に過ぎなかったんじゃないだろうか。

そんなことを感じさせてくれる ホーキングの人間味に焦点を当てた映画だった。


【REW◀︎◀︎(リワインド)する切なさ】

この映画は登場人物が皆 理知的でアカデミックな雰囲気なのが好きだな。男女の機微もうまく表現されていたと思う。

あと最後の時間が巻き戻っていくところもなんだか切なくて好きだ。自然と涙がこぼれる。


【スコアと内訳】

スコア:4.0
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①脚本:0.8
②演出:0.8
③演者:0.9
④撮影:0.7
⑤音楽:0.8
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