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狂った触覚/激愛!ロリータ密猟のimaponのレビュー・感想・評価

3.6
佐藤寿保監督の商業映画デビュー作。脚本はご本人。
迸る激烈な若き初期衝動!?。
血まみれでありながらボーイ・ミーツ・ガールでとてもピュアな印象も残る。
連続暴行殺人鬼の渡剛敏と映画館で売春している姉を持つロリな伊藤清美。

遠藤ミチロウ、シド・ビシャスとサウンドセレクトがバッチリ決まってる。
監督のホームグラウンド新宿。当時の新宿の風景。新宿国際劇場。
テニスルックの娘を暴行放置した後ろの映画看板に「Wの悲劇」や「天国に一番近い島」成人館でかかっていた映画は何だっけ?
渡の家に野獣のような咆哮を上げ続ける狂人、港雄一。
渡は女装を憶え次に狙うは清美の姉・萩尾なおみ。
あそこにナイフをぶち込もうとしたその時、萩尾なおみの逆襲。その逆襲をさらに返り討ちにメッタ刺し、血まみれ血みどろ。
伊藤清美の方は下元史朗らに輪姦処女喪失。悲鳴にのたうつうちに空ろな表情に変わっていく。
新宿でのゲリラ撮影。パシャとエアシャッターの後おっぱいぽろりと出す。
上映後登壇で伊藤清美さん「脱ぐことは私にとっての革命。女の子は脱がないよう行儀よく育てられるけど大人になると脱げと言われるようになる。言われる前に主体的に脱ぐ事を選択」と言ってたのが印象的だった。
佐藤寿保の激愛は映画に対するもので、衝動をぶちのめすように撮った作品こそが革命なのか。

黄色のカットソー、ピンクのカーディガン
ポラロイドカメラ。
唐草模様の風呂敷。
赤いハイヒール。
証明用写真。
野獣による屍姦。
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