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ムーンライティングのmhのレビュー・感想・評価

ムーンライティング(1982年製作の映画)
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共産国家だった頃の貧しいポーランド人の出稼ぎムービー。
肉体労働者四人がイギリス・ロンドンにきて出稼ぎ仕事(空き家の内装工事)をしている間に、母国では反体制運動(「連帯」のあれ)が起こって戒厳令が敷かれている。
それを認識しているのは、英語のわかるリーダー(ジュレミーアイアンズ)ひとりで、家族の身になにかあってはいけないから仲間に伝えるべきなんだけど、飛行機は飛んでないわあ納期は迫っているわあ金は節約しないといけないわあで、黙ったまま仕事を続ける/無理にでもやらせている。
万引きのくだりがネオリアリズモよりもさらにつっこんだ形になってて、主人公のくせにカッチャリ、万引きもするけど別に罰は与えられない。なんだったら、どんどん上達していく始末。
ラストは金が尽き、空港まで歩いていくことになる。
そこでようやくカミングアウトしてエンド。これがなかなか決まっていた。
高評価も納得の面白さと、センスの良さでした。
面白い!
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