ムーンライティングの作品情報・感想・評価

ムーンライティング1982年製作の映画)

Moonlighting

製作国:

上映時間:97分

4.0

「ムーンライティング」に投稿された感想・評価

スコリモフスキ監督のイギリス時代は傑作揃いですね。『早春』と似た、なんともいえない黄色味がかった色彩と質感が味わい豊か。

男4人がロンドンに来て不法労働している最中に故郷ポーランドで戒厳令が敷かれる。その一大事をリーダー格の男が仲間に隠し通し、なんとか仕事を貫徹させようとするのだけれど、どんどん仲間から孤立していくのが滑稽で悲哀を誘う。綱渡りの姑息な策を講じる様子はチャップリンのサイレント喜劇を観てるような。金はなく妻への愛は溢れるほどあるが故に変な妄想にかられる哀愁漂う男、という主人公を演じたジェレミー・アイアンズが絶妙でした。
なつ

なつの感想・評価

4.0
1981年、イギリスで不法就労する4人のポーランド人。
彼等は、ボスの家の改修工事に励む。
ひとり英語を話せるノヴァクだけ、祖国に厳戒令が敷かれたことを知る。
彼等は、金を稼ぐ為に、イギリスに来たんだけど、1ヶ月で1200ポンド!
材料、生活費、食料費全てここから賄う!残った分が報酬。
コーラも買えないの。酒も飲めないし、遊べない。娯楽にと頑張って買ったテレビが壊れて、怒りに任せて、壁をぶっ壊すシーンは、笑ってしまう。
頭にビニール帽子も可愛い。
自転車がぁ、配管がぁ、どんどん費用は嵩むから、寝ずに働く。
教会も行けず、新年も満足に祝えず、馬車馬のごとく働く。
愛する妻の声も聞けない。観てて、切なくて仕方ないのに、妙に笑えてくる。
この緩急と言うか、無駄のない脚本が上手いなぁて見事な作品でした。
CCC

CCCの感想・評価

4.0
スーパーでのシーン、解体作業のシーンがメインだけど、それがかえって緊迫感を与える。面白い描き方だなー。
isis2315

isis2315の感想・評価

3.4
私も「働け」と妻に言われたいもんだ。
万引きのシーンがスリリングな感。
写真美術館のポーランド映画祭にてです。少々寝てしまいました。工事と万引きの繰り返しでユーモアもあってクスッとしちゃいましたよ。ポーランドからロンドンへやってきて不法就労する4人組の話です。英語ができるのは1人だけなんですね。ポーランドからの電話を待ちわびてるんですよ。
画の暗さが良い。先の見えなさと少しずつ転落していく様子がユーモアを交えつつ絡み合っていく。家の改装も新しく作る工程より破壊の工程の比重が大きかったのも、物語世界と通じている。冒頭のスローモーションと終わり方が好き。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.11.23 東京都写真美術館

ジェレミー・アイアンズが自転車で画面内を往復する1カットにおける猫の動きが奇跡的。『仮面/ペルソナ』オマージュがあったので+0.5
リコ

リコの感想・評価

-
家の破砕で巻き上がる土埃、狭い室内にこもるバスタブの湯気、ベンチの結露、天井から降ってくる汚水などが、生々しく実感として迫ってくる映画だった。
呑芙庵

呑芙庵の感想・評価

4.7
かなり好き。映画というのはこうやって終わらせるもんなんだよ!
不法就労の話だが、ノヴァクの態度は国家における官僚のそれにも重なって面白い。テレビをめぐってのアレコレ、妻を娶られまいか? クーデター、万引き、万引き、万引き!
‪道を歩くところでカメラの視点がややななめ上からで監視カメラ的(スーパーのくだりでそれはうまく示されてる)なのと、家が二階建てで主人公的男も通りをそうやって見てるのと、それを単純に雰囲気ではなくて起こること起こることの不穏さや先行きの不透明さからくるスリルと結びつけてるのがうまい‬
ゆみ

ゆみの感想・評価

4.3
好きだよ!ほんま撮ってくださってありがとな!!ウチも貴方の卒論がんばる!
と、思いました…