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オデッセイの0gm64r2のレビュー・感想・評価

オデッセイ(2015年製作の映画)
3.6
こういう趣味のSFははじめてだと思いました。いったいどういう気持ちでこの映画を見たらいいんだろうと思いながら、結局はかなり楽しみながら鑑賞しました。

絶体絶命の状況がスタート地点になっている映画は多く場合、その結末に向かう過程がご都合主義的だと批判される傾向にありますが、この映画は違います。
色々あるけど結局うまく行くんでしょ、などとこき下ろすためのコメントの準備やなんかは、もはやなんの意味もありません。むしろ製作者側はそれを考慮したうえで、どんな風にマット・デイモンを苦しめて観客を楽しませるか、という点にコミットしているように感じます。

「諦めないことの大切さ」みたいな真っ直ぐなメッセージも披露されていないわけではないですが、それよりも独りで長時間過ごせるストレス耐性、優秀なバックアップの重要さ、そしてなによりも科学(植物学や機械工学や化学)の力、そういうものを説く作品だったように思います。
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