オデッセイのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

『オデッセイ』鑑賞。原題は"The Martian"で火星の人。Wikiさん曰く「長い苦難の旅路を『オデュッセイ、オデュッセイア』という修辞で表すこともある」そうです。無知ですいません、というか久しぶりに良い邦訳のタイトル。
予告編で展開していたようにエンタメの要素を残しつつ、火星からの脱出を描いている作品。原作の面白さに支えられている部分が大きいのではないかというのが正直な感想。映画的にという考え方で言えば、個人的にはやはり『ゼロ・グラヴィティ』(こっちは邦題最悪だけど)の方が映像で語っているようで好き。
表面だけで観ると火星からの脱出にしか過ぎないが、これはそれに止まらない。地球が一丸となって火星(宇宙)に立ち向かうような人類史的な映画だ。流れ続けるディスコミュージックで懐古的な雰囲気を漂わせつつ、未来の宇宙飛行士に向けた講義の中で幕を閉じるのも実に歴史的だ。