あきかず

パレードへようこそのあきかずのレビュー・感想・評価

パレードへようこそ(2014年製作の映画)
3.0
「LGSM(同性愛者団体)がストライキを起こした炭鉱労働者と連帯した」という事実は確認できるんだけど、どこまでが事実なのかは調べた限りではよく分からなかった。
同性愛者たちと炭鉱夫たちの間にこんなステキな交友と親愛が生まれていたらいいなって感じなのでは?
とちょっとうがった目で観てしまいます。

お互いのことを知り合えば仲良くなれるんだよ!
という、LGBT映画のありきたりのAパターン。
終始悲壮感もなく、水と油、片思いのラブコールみたいな両者が次第に仲良くなって、受け入れられていく人間模様は優しくあたたかく、グッとくるものがあり、満足感がある。

民主主義の社会で無視されないためには”ある程度の数”が必要である、敵の敵は味方、という政治的な基本がよく分かる作品。
更には「同性愛者であっても利益誘導が可能である」という同性愛者の能力を示した出来事であり、同性愛者が差別どうの、同性愛者の偏見どうの、と言えるほど切り込んだものではない。
あきかず

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