サッチャー政権下のイギリスで、ストが長引き困窮する炭坑労働者たちを支援しようとする同性愛者グループとウェールズ奥地の炭鉱町の人々とが結ぶ友情を、実話をベースに描いたヒューマン・ドラマ。
1人の小さな優しさが、大きな絆を生んだ奇跡の物語。同性愛者に対する偏見や差別が厳しい時代に、こういう交流は多くの人に勇気と希望を与えてくれるし、誇れることだと思う。同性愛者だからと一方的に拒んでは、相手を理解するなんて一生出来ない。境遇が違ってもお互いに寄り添えば、いつかは分かり合える。改めて絆の大切さを教えられた。ラストでゲイ・パレードに多くの炭鉱労働者たちが駆け付けるシーンは思わず涙が溢れた。
ハリー・ポッターシリーズのアンブリッジで嫌われ者役のイメージのあるイメルダ・スタウントンだが本作では良い人役を演じていて新鮮だった。