またもイギリス炭鉱ものに名作登場!
これは本当に「ヒューマンの塊」みたいな映画!
今、出会えたことに感謝したい感動作です
これはサッチャー政権下の不況に苦しむ炭鉱夫たち、ストライキで闘っている。
そーゆー状況の中からいくつも名作が生まれていたが、今回は、その炭鉱夫支援に
ロンドンのLGBTの団体が立ち上がる。
マイノリティーと下層労働者。
体制や権力には抵抗したいが、一方でホモセクシャルやレズは、許すことができない。
差別や偏見の二重構造。
重いテーマだし、困難な課題だか、
彼らはその難題をいともシンプルに解決していく。
すなわち、交わるのだ、彼らの中に入っていき、会話して、酒を酌み交わし、ダンスをするのだ。
炭鉱の代表がバイセクシャルな人が集まる店で演説するシーン。
LGSMの若者たちが炭鉱の村を初めて訪れるシーン。
感動的な場面が幾度となく現れる。
そこには偏見や差別を自らの手で打ち破っていった、名も無き勇気ある人たち!
幾たびの苦難にも負けずに、本当に
「連帯」していく様は、今という時代だからこそ、意義多いラストシーンだった!
と書くと、なんか、お固い映画みたいに感じるかもしれないけど、随所に挿入された新旧のブリテッシュミュージックや、
「なんだ?女の子にモテる技が決めてなんやんけ?😊」と思っちゃうダンスシーンなど、気を張りっぱなしにならない、
「根っからの明るさ」が、映画の様々な箇所に光をさしていて、楽しい。
時代背景はサッチャー政権下だが、今も世界は、この当時と同じ状況にある。いや、もっと酷いことになっている。
アメリカやブラジルでは公然と差別をぶち込んでくる人が国を牛耳る。
我が国でも障害者がLGBTへの社会的差別や攻撃に対しても、怒りを吹き出すこともない。
炭鉱側もLGSM側も、それぞれのキャラが実に生き生き描かれている。
監督さんはあまり有名ではないのかもしれないけど、非常に確かな演出力だと思う。
私は炭鉱側の自立していく奥さんにとても共感しました!
旧作の棚に目立たず置いてありますが、お絶対のススメです!