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起終点駅 ターミナルのyutoのネタバレレビュー・内容・結末

起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

果ての街・釧路で人生の終わりへと向かっていたはずの男と女が出会い、孤独を分かち合い、そして再びそれぞれの人生の一歩を歩きはじめる感動の物語。

愛した女の死から逃れるように、釧路で国選弁護人としてひっそりと暮らす男を佐藤浩市。
家族に見放され誰にも頼ることなく生きてきた女を本田翼。

冬の北海道は釧路が舞台となっており、雪景色や田舎の街並みも相まってか全体を通して静かな印象の物語。
人との出会いによって自分の生きる道を見出し決断していく。

2人の別れは物悲しい雰囲気に包まれているが、互いが再生に向かって新たな一歩を踏み出す、暖かな希望も感じさせる。

「『終着駅』はやがて『始発駅』になる」
映画のキャッチコピーを象徴するようなラストは胸に響いた。

映画全体の物静かな世界観か大好きなのも含めこの評価。
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