西本奈津子

世界から猫が消えたならの西本奈津子のレビュー・感想・評価

世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)
4.2
『世界から猫が消えたなら』

脳腫瘍で余命わずかと宣告された30歳の郵便配達員の青年の前に、青年とそっくりな悪魔が姿を現わす。悪魔は青年に、大切なものと引き換えに1日の命をくれるという。電話や映画、時計など大切にしてきたものが次々と失われていく中、青年は元恋人と再会を果たし、かつての思いや別れの時を思い出していく。親友や疎遠になった父の思いに触れ、亡き母が残した手紙を手にした青年は、人生最後の日、ある決断を下す。

1つづつ失う事に、それに付随した思い出も同時に消えていくことに違和感を覚え、両親達の思いに触れて...。

死を受け止められない青年。1つづつ大事な思い出を失っていく事で、友人達からの記憶から自分が消えていくのを目の当たりにしていくことで、現実を受け止めていく青年に(涙)