たまにはさ、稀には…俺も勝つさ。
ハリウッドの大泉洋こと、ライアン・ゴズリングの魅力が全開です!
あらすじは、示談屋のヒーリー(ラッセル・クロウ)と、探偵のマーチ(ライアン・ゴズリング)、そしてマーチの娘ホーリーも巻き込んで、失踪した少女を捜すドタバタアクション・コメディ。
ヒーリーもマーチも、それぞれ人として問題があり過ぎるダメ人間。1人1人はおろか、2人で1人前にもなれないダメコンビ。
ヒーリーは、短気で言葉よりも先に暴力を振るっちゃうし嘘もつく。
マーチはマーチで、姑息で卑怯でケンカも弱いし、美女にも弱い。
それって、カッコ悪い?人間のクズ?いや、そうじゃない。こんな2人だけどさ、それぞれが譲れない何かを自分の中に持っていて、自分自身は裏切らない。
でね、2人共、自分自身をダメな人間だと思っていながらも、世の中の役に立ちたいというか、自分の存在意義を探してもがいている。共感や応援せずにはいられないです。
だけど、不器用だから、毎回思った通りに上手くは行かず、負けてしまうことの方が多いのだけど…たまにはさ、稀にはそんな2人が勝っても良いじゃない。
この夜の出来事は、きっと、2人にとって人生最良の夜になったよね。
クライマックスで、バディならではのコンビネーションがあっても良かったかなとも思いますが、楽しい作品です。
細かい言葉よりも、動きや表情によるギャグも分かりやすく、当時のサタデーナイト・ライブへのオマージュに溢れているところも、最高に笑えます。お薦めです!