ディストピア映画の一なんでしょうね。なんか最近は映画欲がはらりと落ちてしまって、どれもあんまり観る気がしないんですけど、もはや惰性ですね。アマプラの紹介文が体言止めの尻切れ蜻蛉状態で、こんなんで、はは、面白そう、と。
著名なSF作家の作品が原作なんですね。ハイ・ライズ、すなわち高層ビル=資本主義の縮図、と見る感性は、鉄道をヒエラルキー社会の暗喩として捉えるような(スノービアサーとか)と感性を一にするような。高層建築も高速の乗り物も、現代のテクノロジーの究極の形ですからね。その非人間的空間が、想像力を刺激するんでしょうね。
いやはや、人生に疲れたんならまずは海を見に行けと。山を登れ、でもいいけど。頭でっかちな作品です。
しかし役者良し。そしてなんといっても絵と音楽がいい。わたしはなんか、癒されましたよ。全然お勧めしませんけど。