ごまだんご

地上の星たちのごまだんごのレビュー・感想・評価

地上の星たち(2007年製作の映画)
5.0
「Every Child is Special」
この言葉に全てが詰まっています

「地上の星たち」は、勉強ができず学校に馴染めない少年イシャーンと特別支援学校のアーミル・カーン演じるニクンブ先生の交流を描いた物語です

私はインド映画が大好きです
中でもインドの大スター「アーミル・カーン」は私が最も好きな俳優であり、今作は彼が初監督を務めた作品とのことで、かなりの期待を持って鑑賞しました

結論から言うと、本当に素晴らしい作品で大好きな映画になりました
期待を大きく超えてきました
ただ、ほんの少しですが残念な部分もありました

良かった部分は、まぁ殆どなんですけど、、
まず、イシャーンを演じたダルシール・サファリーの演技が本当に素晴らしかった
悩んでいるシーンは本当に悩んでいるように見えたし、怒られているシーンでは本当にバツが悪そうにしていました
表情の作り方が凄くて、悲しいシーンでは自分まで悲しくなりました

表情といえば、アーミル・カーンも流石の演技力で素晴らしい表情を見せてくれました
彼の笑顔はこちらまで幸せにしてくれます

アーミルは天才で物事の本質を突く役柄を演じる事が多いんだけど、今作でもそれが如何せんなく発揮されてました
彼がプレゼンするシーンはどれも最高です
本当に素晴らしい俳優であることを再認識させられました

テーマ性も素晴らしく、全ての子供には輝ける場所があるということや、現在の教育のあり方について深く考えさせられました

映像について、イシャーンの脳内をアニメーションで表現するシーンがあるんだけど、ここがいい感じに奇想天外で良かったです
僕が実際に幼少期に考えていたような世界が上手く映像化されていて感心しました

唯一の残念だった点は、映画がかなり長く感じてしまった点です
まぁ2時間45分もある映画なんで長く感じてもしょうがないと思う人もいるかもしれませんが、「きっと、うまくいく」、「アベンジャーズ エンドゲーム」など約3時間ある映画でも短く感じる映画はあります
上映時間に対する体感時間は映画のテンポによって決まると思っています
上記の2作は特にテンポが素晴らしかったので、体感時間があっという間だったのだと思います

この映画が長く、テンポが悪く感じてしまった原因は、1つのシーンに時間を使いすぎているからなんじゃないかなって思いました
特に後半のあるシーンがかなり冗長に感じました
もし、映画が長く感じていなかったら5点満点でした
それ程には素晴らしい映画という事です

現在、日本で今作を見れるのはNetflixのみだと思います
配信が2月22日に終了してしまうので、皆さん是非鑑賞してみてください
超オススメです
ごまだんご

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